豪雪で知られる谷川連峰・白毛門から朝日岳の稜線。標高2000mに届かない地域でありながら太平洋と日本海の気候がぶつかり合う極端な豪雪地帯です。
土合橋から一気に立ち上がるブナの原生林の中に続く重い雪のラッセル。先頭を交代しながらジリジリとラッセルし標高を勝ち取っていく谷川独特の雪との格闘が待っています。松木沢ノ頭からは強まる風と共に一ノ倉沢、マチガ沢、幽ノ沢の谷川東面の雪の岩壁の絵の様な光景が目に入ります。白毛門を越えた先にテントを張ります。翌朝、真っ赤に染まった一ノ倉沢を見ながら見事な純白の稜線を笠ヶ岳、朝日岳と縦走します。